【気象予報士執筆】2020年夏の暑さはどのくらい?秋までに気を付けたいことは?
- お天気出張所
- 2020.7.22最終更新日:2020.8.25
- かいたひと:たい
2020年夏~初秋の天気は?台風についても知っておこう
この先の7月の天気は、太平洋高気圧の張り出しが弱く、梅雨前線の押し上げも弱い事から7月下旬も曇りや雨の日が多そうです。
7月20日に奄美地方で統計で最も遅い梅雨明けとなりましたが、東~西日本の梅雨明けは平年に比べて遅れそうです。
梅雨明けの平年日
地点 | 平年梅雨明け |
---|---|
関東甲信(東京) | 7月21日頃 |
九州北部(福岡) | 7月19日頃 |
近畿(大阪) | 7月21日頃 |
東北南部(仙台) | 7月25日頃 |
8月に入ると太平洋高気圧の勢力が増し、本州付近に張り出しやすくなるため、晴れて暑さの厳しい日が多くなるでしょう。沖縄や奄美では晴れて暑さの厳しい日もありますが、湿った空気の影響を受けやすいので、曇りや雨の日もあるでしょう。
9月に入っても厳しい暑さは残りそうで、全国的に高温傾向が続きそうで、天気は数日の周期で変わっていくでしょう。個々の台風をあらかじめ予想する事は難しくなっていますが、8月~9月にかけては、台風が発生や上陸ともに多くなっていますので台風が発生した際には進路に十分注意してください。
台風の発生数、接近数、上陸数の平年値
月 | 発生数 | 接近数 | 上陸数 |
---|---|---|---|
6月 | 1.7 | 0.8 | 0.2 |
7月 | 3.6 | 2.1 | 0.5 |
8月 | 5.9 | 3.4 | 0.9 |
9月 | 4.8 | 2.9 | 0.8 |
10月 | 3.6 | 1.5 | 0.2 |
11月 | 2.3 | 0.6 | 0.0 |
日々の天気予報や業界最長級の18日間天気予報は以下から確認できますので、先の予定を立てる際に参考にされてみてはいかがでしょうか。
夏~初秋の季節、天体イベントなど
お天気.comのWebサイトでは季節の行事を気象の視点から解説しています。
立秋(8月7日)
暦の上で秋が始まる日となり、立秋(8月8日頃)から秋分(9月23日頃)までの間の暑さを残暑と言います。
ペルセウス座流星群(8月12~13日)
ペルセウス座流星群は1月のしぶんぎ座流星群、12月のふたご座流星群と並ぶ3大流星群のひとつで、お盆頃にピークを迎えピーク時は1時間に30~50個程度見る事ができる見応えのある流星群です。
秋分の日(9月22日)
春分の日(3月21日頃)と同様に昼と夜の長さが同じ日となり、秋分以降は暑さも収まって、秋めいてくる日が出てきます。
秋の天気と体調不良
夏の高気圧に覆われて気圧配置が安定した日が多くなりますが、秋は周期的に低気圧が日本付近を通過するようになります。この低気圧の影響で天気は周期的に変わるとともに、大きく気圧の下がる日や大きく気圧の上がる日が現れるようになります。気圧が大きく低下するなど気圧の変動が大きな時には頭痛や体調不良を起こす事があり、気象病と言われています。
弊社の気象予報士が開発した気象病対策アプリ「頭痛ーる」は気圧の変化による体調不良が起こりそうな時間帯の確認や、痛み・服薬記録ができ、累計ダウンロード数380万を突破しました。
まずは無料で使ってみてください。
頭痛ーるには気象予報士が毎日更新している気圧変化や天気についての解説や市区町村ごとに天気・気圧を確認できるWebサイトもありますので、参考にされてはいかがでしょうか。
気象情報とサービスの紹介
弊社では携帯用気象専門サイトのお天気.comを運営しています。
・業界最大級の10日先までの予想天気図
・18日間にも及ぶ6時間ごとの天気が確認できる2週間天気
が特に多くのユーザー様にご利用いただけています。
その他、天気アプリ、天気コンテンツ、天気予報APIの提供、気象コンサルティング、予報業務を行っておりますので、気象情報のご利用をご検討されている方はご連絡ください。