西遊記とのギャップがすごい! ぼくが三蔵法師にハマった理由
- プライベート
- 2013.12.24
- かいたひと:さんぞう
さんぞうです。
自分がなぜさんぞうと名乗っているかというと、
大学で三蔵法師の研究をしていたからです。
三蔵法師はとっても魅力的な人物なので、是非興味を持ってもらえたらと思って書かせてもらいます!
いきなりですが、三蔵法師っていうのは人名ではありません。
ざっくり言うと仏教の経典、決まり事、理論についてものすごく詳しい人って意味です。なので、他にも何人かいます。
僕はその中で一番メジャーな玄奘三蔵、西遊記のモデルになった 人物の研究をしていました。
、唐代の中国の訳経僧。玄奘は戒名であり、俗名は陳褘(チンイ)。尊称は三蔵法師。鳩摩羅什と共に二大訳聖、あるいは真諦と不空金剛を含めて四大訳経家とも呼ばれる。(中略)
陸路でインドに向かい、巡礼や仏教研究を行って645年に経典657部や仏像などを持って帰還。以後、翻訳作業で従来の誤りを正し、法相宗の開祖となった。また、インドへの旅を地誌『大唐西域記』として著し、これが後に伝奇小説『西遊記』の基ともなった。
なお、『西遊記』を題材にしたドラマなどでは、演出上の観点から三蔵法師役に女性があてられることも多いが、玄奘三蔵は男性である。
実は破天荒だった!西遊記とのギャップ
さて、なぜ玄奘三蔵の研究にハマったかですが、それは西遊記とのギャップです!
西遊記での三蔵法師は、人格者で馬に乗ってる、
どちらかというとおとなしく線の細いタイプなイメージです。
昔何度かやっていたドラマでは、みんな女性が演じてましたね。
しかし、本当の玄奘三蔵は、僕の想像もありますがめちゃくちゃ体力があって破天荒な人だったと思います。(一応、イケメンだったという記述は公式であります。)
なぜなら、天竺(インド)に行こう思った理由が、
「勉強しててわからないところがあるから本人に聞きに行こう」
これだけだったのです。
もちろん仏跡めぐりとかもしてますので、他にも色々理由はあったと思いますが、最大の理由がこれです。
ググってわからなかったから先輩に聞こうみたいな感覚で往復数万キロの旅に出ちゃうという点が破天荒だと思います。
しかも、当時の中国から無断で出国することは見つかれば即刻極刑だったため、命懸けの旅だったのです。
どれだけ行きたかったのか、その熱意がすごいです。
極めつけは、タクラマカン砂漠の大部分を1人で徒歩で越えているという点です。しかも何度か盗賊にも襲われています。もう破天荒なんてレベルを超えてますし、恐ろしい強運の持ち主です。
研究を進めていくうちにこの人はなんでこんなに頑張れるんだ、体力ありすぎ! と玄奘三蔵の人物像にハマって行きました。
ですが、これだけですと、ただの体力自慢の破天荒な人になってしまいますね。
もちろん玄奘三蔵の魅力はそれだけじゃありません!
それについては、また書きたいと思います。
ちなみに、上の写真はブッダがさとりをひらいたと伝わってるブッダガヤの寺院の写真です。
結構観光地っぽくなっていまして、現地のガイドさんにすごいコワモテお兄さんが笑顔でお土産を売りつけてくるお店に連れてかれました。
いい思い出です。