2014年はレコード復活元年!今こそアナログレコードのススメ
- プライベート
- 2014.9.26
- かいたひと:テラ
はじめまして。ポッケでフロントエンドエンジニアをしております、テラと申します。
突然ですが、皆さんは、音楽を聴くとき、何で再生されてますか?
CD? mp3?
私は長年レコードで音楽を聴いています。
「レコード~?まだ存在してたんだ?」
「なにそれ、おいしいの?」
ちょっと前まで、だいたいこんな反応が返ってきたものですが、
ここ最近、アナログレコードの人気が復活しているようです。
数年前の海外アナログレコードブームが引き金
数年前から、海外、特にアメリカでアナログレコードのブームが巻き起こっています。
「米国でデジタル音楽販売が初の減少。アナログレコードは続伸」
米国での2013年のデジタルダウンロード音楽販売数は、曲単位で前年比マイナス5.7%の13億4000万件、アルバムでは前年比マイナス0.1%の1億1760万件。
~中略~
一方で Vinyl (アナログレコード盤) は、前年の455万枚から600万枚へと引き続き売上を伸ばしています。
全米最大のレコードプレス工場、アナログ人気復活を受けて生産を拡充
2013年にアメリカの音楽売上において、アナログレコードの売上枚数は前年の460万枚から610万枚に成長しました。近年、ジャック・ホワイトやチャックDなどアナログレコードを愛するミュージシャンを巻き込みながら、毎年4月に開催される「レコード・ストア・デイ」など音楽好きがアナログレコードを楽しむ機会を演出することで、若者を中心にアナログレコードの人気が復活しています。
その波が、いよいよ日本にも訪れようとしています。
大手HMVが中古レコード専門店をオープンさせたり、
ターンテーブル「sl1200」シリーズを販売していたTechnicsブランドが復活したりと、
ブームの勢いが止まりません。
この流れは本物ではないでしょうか。
どうして今アナログレコードなのか?
ここでは、まだレコードに触れたことのない方に、
アナログレコードの魅力を私の独断と偏見でご紹介したいと思います。
「モノ」としてのレコード
近年、CDに取って代わり「データ」での音楽配信が主流となっています。
「音楽はスマホで聴くもの」という方も多いのではないでしょうか。
mp3等のデータは、音質の面でさておき、手軽に入れ替えられたり、たくさんの音楽を持ち運べたりと、
リスナーにとってたくさんのメリットがあります。
しかし、データは「モノ」として存在はしていません。
気軽にダウンロードできるし、すぐに聴いたりできるけれど、
手で触れられない分、全然印象に残らなかったり、愛着が湧かなかったり…という経験はないでしょうか?
何だか味気ないですね…。
アナログレコードは、「モノ」です。
手に取って触れることができます。
本体のレコード、ジャケット、インナースリーブ、歌詞カード等…。
ジャケットからレコードを取り出し、ターンテーブルに載せ、針を落として、やっと音が鳴ります。
自ら選んだレコードを再生し、お気に入りの音が鳴ったら…
それは、あなたにとって極上の音楽体験となることでしょう。
また、本体のレコードもさることながら、ジャケットのアートワークもとても魅力的です。
何しろ大きい!
飾るスペースさえあれば、絵画の感覚であなたの部屋もおしゃれに変貌するかもしれません。
CDでもいいんじゃね?
「「モノ」であることが重要なら、CDでもいいんじゃない?」
そう思うかもしれません。
確かに、CDは「モノ」です。ジャケットもあります。
しかし、(通常の規格の)CDは、16bit / 44.1KHzというところで、音質に限界があります。
人間の耳は健康な人で20Hz~20kHzまでの音が聞こえると言われており、聞こえないと言われている高周波や超低周波等の部分をバッサリ切っています。
mp3等の圧縮されたデータは、さらに帯域をバツバツ切って、軽量化しています。
切ってしまっているなら、音質に対して、悪影響なのは言うまでもありません。
アナログレコードは、鳴っている音をそのまま録音し、記録します。
高周波等を切らないので、レコードはCDよりも広い周波数の音が収録されている可能性が高くなります。
レコードは音が良い?
じゃあ、レコードは音が良いのか?
これは、ホントに難しい部分ですが…
結論から言うと、
「レコードはCDやデータよりも広い周波数の音が収録されている可能性が高いので、再生環境によっては音が良くなる(気がする)」
です。
「レコード音が良いか問題」は本当に深く、対策も千差万別、また、主観によるところが大きいのです。
ここでは語り尽くせないので詳しくは割愛させていただきますが…
手間をかければ、アナログレコードはとても魅力的な音を奏でてくれるのは確かです!
アナログレコードはめんどくさい…それが魅力
先ほど「手間をかければ」と書きましたが、その手間は、実はとてもめんどくさいのです。
音に一番影響があるのが盤質ですが、綺麗に保つには気を使うところがたくさんあります。
- 高温多湿の場所での保管はNG(盤が反ってしまう。カビが生えてしまう。)。
- 盤面に汚れがつかないよう気をつける。盤面を直接触るなどもってのほか!
- 静電気もレコードには大敵。帯電しないよう気をつける必要がある。
- 万が一汚れた場合、洗浄にもとても気を使う(水道水NG、食器洗剤NG!)。
- 綺麗に保つよう気を使っていても、傷がついたら全てパー…
等など…。
その他にも、レコード針のケアとか、ターンテーブルのセッティングとか、
書ききれないことがたくさんあります。
でも、手のかかる子ほど可愛いと言います…よね?
気を使う分、愛情も深くなります。
その愛情の深さが、音楽体験を深く、味わい深いものにしてくれるのです。
そんなところが、アナログレコードのめんどくさいところであり、魅力でもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
まだまだ書きたいことはたくさんありますが、
少しでもアナログレコードの魅力を感じていただけたら嬉しいです。
それでは、良い音楽ライフを!