【緊急事態宣言】97%が在宅勤務から見えてきた闇!メリット・デメリット
- 社内の制度
- 2020.5.29最終更新日:2021.1.4
- かいたひと:しおりママ
弊社は現在(5月27日時点)で97%の社員が在宅勤務(リモートワーク)をしており、その中で見えてきたメリットとデメリットをご紹介。
また長期間在宅勤務を行っていく上で「子育て世代」が働くための工夫やStayHome期間の過ごし方を紹介します。
目次
「接触率8割以上減」株式会社ポッケ、社内の現状
在宅勤務(リモートワーク)開始!「事前準備」と「新たな制度」
1:在宅勤務(リモートワーク)もできるよう、1人1台ノートPCを支給
2:「テレワーク・デイズ2019」参加で整えたVPN接続と在宅環境
3:全社朝礼はZOOM!質問はコメント欄に記入
4:新たに取り入れた制度【土日勤務OK】
緊急事態宣言の前と後・在宅勤務(リモートワーク)の利用状況
在宅勤務(リモートワーク)97%でわかった「メリット」3選
1:過半数が感じた「MTGは全員リモート参加がやりやすい」
2:通勤時間という無駄な時間の削減と満員電車のストレス軽減
3:在宅勤務(リモートワーク)への理解が深まった
在宅勤務(リモートワーク)97%でわかった「デメリット」3選
1:雑談などのコミュニケーションがなくなった
2:コミュニケーションツールでの連絡がスムーズに行われない
3:リモートミーティングは顔を出した方がいい
長期在宅勤務(リモートワーク)を行う上で取り入れた「自宅環境」
お子さんがいる家庭で工夫している事
【STAY HOME】ポッケ社員の過ごし方
緊急事態宣言”緩和”後も在宅勤務(リモートワーク)継続
「接触率8割以上減」株式会社ポッケ、社内の現状
ポッケでは、2020年2月26日に親会社から「基本在宅勤務を推奨」という通達が来た翌日から、全社員対象で可能な限り在宅勤務をおこなっています。
緊急事態宣言後に出社している社員は少なく、5人もいない事がほとんどです。
社内全体の写真を撮ってみましたが、かろうじて見えるのは3名。
接触率8割以上減です!
ポッケの社員は約100名在籍していますが、2月の社内通達後から緊急事態宣言が発令されるまで1日平均20名程の社員が出社していました。すでに8割減。
そして現在では9割以上の社員が在宅勤務をしています。
在宅勤務(リモートワーク)開始!「事前準備」と「新たな制度」
在宅勤務で良くあるトラブルを簡単にあげてみました。
・Wi-Fiの回線を引いていない社員がいる
・VPNが繋がらない
・自分のPCからリモートで会社のPCに接続できない
・朝礼ってどうやってやる?
あげればキリがないですよね。
ポッケでは事前に対策をしていたので大きなトラブルになることは無かったと思います。
1:在宅勤務(リモートワーク)もできるよう、1人1台ノートPCを支給
2019年から固定席を無くし、フリーアドレス化を進めたのをキッカケに、1人1台ノートPCを支給しました。
それまで在宅勤務は、自身のPCからリモートデスクトップで会社のPCにアクセスし業務を行っていました。
メールやスケジュール、共有資料の作成などはGoogle(GSuite)を使用しているので、ログインをすれば自宅のPCでも作業できますが、社内のファイルサーバーや社内システムへのアクセスは、会社から支給されたPCでのみアクセス出来るため、上記のイラストのように「VNPに接続した自宅のPC」から「会社のPCへリモートデスクトップでアクセス」し、さらに「ファイルサーバーへアクセス」しながら業務を行なっていました。
作業としては重くなり、中々スムーズに業務を行えないこともありましたが、ノートPCを支給され自宅に持ち帰ることが出来るようになったことで作業がスムーズになりました。
2:「テレワーク・デイズ2019」参加で整えたVPN接続と在宅環境
「テレワーク・デイズ2019」にポッケも参加しました。
参加するにあたり、全社員分のVPN回線を開設しました。
それまでは、全社員が在宅勤務を行うことがないので開設していたのは30回線のみでした。
VPNを繋ぐ理由
VPNを接続する理由は、自宅などポッケオフィス外からでもVPN接続をしてポッケのネットワークに入り、「勤怠の打刻」「社内ツール」などを使えるようにするためです。
【イメージ図】
先ほど「1:在宅勤務もできるよう、1人1台ノートPCを支給」でも書きましたが、ポッケでは全社員にノートPCを配布していて、社員は配布されたノートPCを持ち帰り業務を行っているので、VPNを接続すれば会社のファイルサーバーへのアクセスも出来ます。
事前に全社員が在宅勤務を体験していたことで、VPNにアクセス出来ない、Wi-Fiの電波が悪いなど確認が取れていたので、慌てることなくほぼ全社員が在宅勤務への移行が出来たと思います。
3:全社朝礼はZOOM!質問はコメント欄に記入
ポッケの朝礼は、会社のスクリーンにデータなどを映しながら、社長や発表者が前に出て話す方式を取っているんですが、テレワーク・デイズや他の機会にYoutubeを使ってリモートの朝礼を行ってきました。
最近はZOOMを利用して朝礼を行っています。
コメント機能を利用し質問したり、MVPの社員に賞賛を送ったりしており、盛り上がっている感じはします。
基本的に参加者はミュートに設定されており、発表する人のみ声を出すルールなので、発表者は反応がなく不安がっていましたが、社員がコメント欄に「聞こえてますよー」などコメントをしていました。
今では、気になった箇所に質問したり、すごいと思った発表に「すごい!」とコメントしているので、対面で発表するより反応が分かりやすい状態になったと思います。
4:新たに取り入れた制度【土日勤務OK】
自宅で子育てをしている社員も多いので、「土日勤務OK」の制度を導入しました。
もともと仕事上の理由で土日勤務になる場合はOKにしていましたが、業務以外の理由でも土日勤務OKにしました。
全体の13%の社員が「土日勤務」を利用
土日勤務の利用理由は「育児のため」が多数
・育児のために配偶者と交互に休みを取得している。
・保育園の登園自粛を求められているが、仕事をしながら子の面倒を見るのが困難なため、土日勤務と振休を利用してなるべく母か父どちらかが面倒を見れるように調整している。
・子の保育園登園自粛で家庭保育をしており、平日は勤務時間が短くなってしまいがちなため、配偶者に子のお世話をまかせられる休日に集中して仕事するため土日勤務を利用しています。
・保育園に子供を預けられなくなったため、土日勤務時には子供を旦那にみてもらい、仕事に専念しています(100%仕事に専念できるのはこのときか平日早朝だけ…)。平日に振替休日を頂き、子供の世話をしています。
育児以外ではこんな理由も
・在籍部署は出社する人が多いので密を避けるため土曜勤務を利用
・平日よりネットワークの混雑が少ないかと思っていましたが、あまり変わりませんでした。
緊急事態宣言の前と後・在宅勤務(リモートワーク)の利用状況
在宅勤務を行う社員の比率を円グラフで表示しました。 緊急事態宣言前、在宅勤務を行っていなかった社員は「18.8%」に対し、緊急事態宣言後は「97%」の社員が在宅勤務を行っています。
緊急事態宣言前、在宅勤務(リモートワーク)の利用状況
緊急事態宣言後、在宅勤務(リモートワーク)の利用状況
緊急事態宣言後、全体の約3%の社員以外は在宅勤務をメインとして勤務している状況に変化しました。
今まで在宅勤務を行って来なかった社員からも、在宅勤務がメインの方が良いという意見が多く出てきました。そんな中ポッケ社員が感じた「メリット」「デメリット」を紹介します。
在宅勤務(リモートワーク)97%でわかった「メリット」3選
1:過半数が感じた「MTGは全員リモート参加がやりやすい」
ポッケ社員の過半数がメリットと感じているのは、「MTGがやりやすくなった」ということでした。
これまで在宅勤務の人と社内の人のMTGでは、スピーカーをつなぎ行っていましたが、
在宅の人が発言しても聞き取ってもらえない時や入りにくい感じがあり、必要以上に発言しないことが多かったように思います。
しかし、全員在宅となると全員の声がクリアに聞き取れ、話し合いもスムーズに行えます。
また、会議室の空き状況を確認することなく、スケジュールが空いていればいつでもミーティングを設定できることもメリットの一つです!
2:通勤時間という無駄な時間の削減と満員電車のストレス軽減
一般的に、会社の立地がどれだけ良くても、会社の近所に住んでいる社員は少ないと思います。
弊社の社員の中には徒歩圏内に住んでいる社員もいますが、大半の社員は近くても片道30分~1時間かけて出社する社員ばかり。通勤時間がそれ以上の社員も少なくありません。
その往復を毎日行うことがどれだけ「無駄」だったかということを実感した期間でもありました。
また通勤のために満員電車に乗り、出社した時にはとても疲れている。ということはありませんか?そういった疲労やストレスにさらされる事がなくなったのはとても良かったという意見もありました。
3:在宅勤務(リモートワーク)への理解が深まった
在宅勤務を長期間にわたって行って来なかった社員が、在宅勤務を長期間体験したことで、在宅勤務は思っていたより悪くない。むしろ良い!と思えるキッカケになったと思います。
会社の方が仕事がしやすいという社員もゼロではありませんが、意識が変わったことでより働き方の自由度が増したのではないかと思います。
在宅勤務(リモートワーク)97%でわかった「デメリット」3選
では次に、デメリットを紹介します。
1:雑談などのコミュニケーションがなくなった
ちょっとした時のコミュニケーションがどれだけ大事か感じさせられた!という声が最も多く上がりました。
通りすがりに話をしたり、ランチに行ったり話をする中で仕事へのヒントを得る人や、新たなプロジェクトに参加する機会を得る人、子育て世代は悩みを相談するなど、人とのコミュニケーションから広がる可能性が少し狭まったのかもしれません。
リモートミーティングで「会話が楽しかった!」という意見もあるくらいでした。
2:コミュニケーションツールでの連絡がスムーズに行われない
これもコミュニケーションにまつわる内容ですね。
仕事中に確認したい事を、担当者の席に行き確認しすぐ解決!ということが出来ない。という意見がありました。
今はコミュニケーションツールを使い質問を投げかけても、すぐに反応してもらえず困ってしまう。という意見です。
仕事の状況が見えない分、今誰かと話しているから時間をおいてから確認しに行こう!などそういった「見えない状況」にストレスを感じてしまう方がいるようです。
ここは改善の余地がありそうですね。
3:リモートミーティングは顔を出した方がいい
ポッケのリモートミーティングでは顔を出さない社員が多数いるため、こんな声が上がりました。
・表情がわからず微妙なニュアンスが不安
・顔の表情からのリアクションがわかりづらく、だまっている人がいるとどうしたのかな?と不安な時がある。
絶対に顔を出す!という決まりはありませんが、表情が見えるだけで意見に対する良し悪しが感じ取れるので、顔出しした方が良さそうですね。
コミュニケーションツールの背景だけではなく、顔の加工がもっと出来ると女性はスッピンを気にしてミーティング前に化粧しなくてはいけないなど、気になる事も減るかもしれませんね。
長期在宅勤務(リモートワーク)を行う上で取り入れた「自宅環境」
自宅で長期間働くため、自宅環境をよくするための準備を行った社員が多くいました。
その一部を紹介します。
ディスプレイ・椅子・机で働く環境を整えました!
もっとも多かったのは、仕事用に椅子や机を購入したという社員です。
また、2画面、3画面で仕事するためディスプレイを購入したという声も多くあがりました!
中には「4Kディスプレイを購入した」という社員までいました。
働くための部屋を用意しました!
なんと働く環境を整えるどころか部屋を用意した社員もいました。
ご家族がいる社員が多いようで、「仕事中は部屋に入らない」というルールを徹底している社員もいました。
仕事とプライベートの「ONとOFF」をつけるために、仕事部屋があるのは良いですね!
中には「書斎が欲しくなって、引っ越ししました。」という強者もいました。
お子さんがいる家庭で工夫している事
新型コロナウイルスで保育園や学校がお休みになり、お子さんが家庭にいながらも仕事をしているという状況の中、平日2日をお休みして子育てに専念。土日勤務中は配偶者に子育てをバトンタッチして仕事に集中する。という意見もありますが、他にどんな工夫をされていたのか紹介します。
子どもがいる中仕事をするなら「早朝と夜」方がいい?
一番意見が多かったのは、「早朝と夜に仕事をする」という意見でした。
ポッケはスーパーフレックス制度を取り入れてます。
スーパーフレックス制度を導入しましたデメリットへの対策&目からウロコな活用例を紹介
勤務例1:休憩を多く取りランチと遊びorお昼寝
「7時~12時勤務」⇒「中抜け3時間」⇒「15時~18時勤務」
お昼休憩を多く取得し、ランチ後のお昼寝や一緒に遊ぶ時間を作る。
勤務例2:夕方に子どもとの時間と夕飯の準備時間を確保
「8時~12時勤務」⇒「お昼休憩1時間」⇒「13時~15時勤務」⇒「中抜け4時間」⇒「19時~21時勤務」
ランチの時間後は通常通り勤務うし、夕方に子どもとの時間や夕食を終わらせ、残りの業務を夜に行う。
あえて子ども達がいる場所で仕事をするメリット
子ども達がいるので仕事部屋を作った。という意見が多い中、あえて子ども達がいる環境で仕事をする社員もいます。
理由としては、子ども達をほったらかしにしていると、テレビばかり見ているか、兄弟げんかをして騒ぐので、子ども達と同じ環境で仕事をするそうです。
親と同じ環境にいる事で、子ども達も宿題をやったりするようになるようですよ。
【STAY HOME】ポッケ社員の過ごし方
StayHome期間、皆さんはどのようにすごしましたか?
ポッケ社員はどのように過ごしていたのか聞いてみました。
運動方法は多種多様!意識して運動する社員増加
運動を意識的に行っている社員が多くいたようです。
中でも「筋トレ」や「ランニング」を始めた社員が多いようです。
他にもスケボーを始めたり、夜な夜なサイクリングをしていたり、Nintendo Switchの「リングフィット アドベンチャー」で運動を始めたという社員もいました。
映画や動画、読書に時間を使えるようになりました
自宅で映画を観る時間や読書に時間が使えるようになったようです。
また、今まで見ていなかったYouTubeを見るようになったという声も!
家にいる時間が多くなったことで、後回しにしていた事ができるようになったようですね。
こころも癒される「ゆとり時間」
ゆとりある時間でこころも癒されることを始めた社員も多くいました。
こころが癒される時間を過ごしていた社員も多くいたので一部紹介します。
- ガーデニングを始めた
- 毎朝コーヒーを挽く
- ベランダでランチをする
- お菓子・パン作り
どれも家で非日常を楽しめそうですね。
毎朝コーヒーの良い香りから始まる一日というのも優雅だし、ベランダでランチは憧れます。
緊急事態宣言”緩和”後も在宅勤務(リモートワーク)継続
ポッケでは引き続き在宅勤務推奨を継続していきます。(2020年5月27日現在)
デメリットもありますが、メリットを感じていることの方が多いと思います。
しかし、まだまだ物質的な業務が多い事もわかったので、これから先もっとデジタル化を加速していく予定です。