【座談会】元・離職率がヤバい会社が10年で「定年まで働きたい」と言われるまで生まれ変わった話
- 社員インタビュー
- 2019.6.7最終更新日:2021.1.4
- かいたひと:ゆかと
弊社こと株式会社ポッケができてから10年が経過しました!すごいですねー!
それを記念して、会社が0歳の頃からずっとポッケにいる初期メン8名に集まってもらって座談会を開催しました。
■座談会に出席してくれた人たち(順不同)
- 社長[社長]
- Tさん[グループマネージャー]
- Nさん[グループマネージャー]
- Gさん[エンジニア]
- HSさん[デザイナー]
- ASさん[デザイナー]
- Mさん[気象部門ディレクター]
- Oさん[デザイナー]
※創業時からいるメンバー+会社ができてすぐに入社した人たちです。
で、ブログ的に座談会出席者の集合写真があるといいかな~~と撮らせていただいたのがこの写真なんですが、
在宅勤務での参加者が意外と多かったり、オフィスでの参加者が偶然メンズばかりだったりで。
撮りたかったイメージは↓こんな感じだったんですが……。
ということで、こんなポンコツこと私が司会を務めました。
社歴6年くらいになるというのに周りが全員大先輩だらけな会ですからね、緊張緊張ですよね。ちゃっかり優しく助けてもらいましたけど。
■この座談会にあると便利な予備知識👨🏫
この2つのことを知っておくと話が分かりやすいと思います。
- 弊社ことポッケは2009年3月に親会社のコンテンツ部門が会社として分裂して出来上がりました。(こういうのを分社化、というらしいです)
- この座談会の前にアンケートを取り、それを元に話を進めています。
■ここからが座談会の本編です
――実は私1人で司会と書記をやらなきゃいけなくて、すでにイッパイイッパイです。みなさん自主的に盛り上がっておいてください!
Gさん[エンジニア]:進行がすごい。笑
【質問1】まずは創業時からいるメンバーに質問です。「親会社の事業部からポッケとして会社になったときの心境は?」
――私、会社ができるタイミングというものに立ち会ったことが無くて。そういう時の気持ちって、3択で「ワクワクした」「心配だった」「フーンって感じだった」ならどれが近いのでしょうか。
社長:分社化したい人がおれと当時の事業部長だけだった。その2人以外で最初からワクワクしていた人はあんまりいなかったかな。
Tさん[グループマネージャー]:うん。「(親会社の部署から)独立だ!やったー!」みたいのは特に無かった。いま思えば、独立して結果的に良かったことはいっぱいある。ただ、それを事前にイメージできていたかというと……。
Gさん[エンジニア]:3択では「心配した」。心配というか……自分はポッケができる2ヶ月前に正社員になったんです。親会社の厳しい試験を乗り越えて。それで、これまで結構大きな会社に居たのに、新しくて社員数39人の規模の会社になるだなんて……笑
Tさん[グループマネージャー]:仕事内容にもよるのかな、僕はコンテンツ事業のみしかやっていなかったので、元々が親会社の本体の仕事と異質なものかなと思っていて。なるべくしてなったかな、と。
Mさん[気象部門ディレクター]:僕は親会社への在籍が1年くらいでの分社化だったから、強い思い入れみたいなものは無かったかなぁ、って感じですね。
Gさん[エンジニア]:その時に印象に残っているのは、「転籍の説明会」で○○さんが待遇についてすごく質問していたことですかね。待遇は1年間維持、みたいな説明をされてた。
――ふむふむ。もしポッケから分社化することがあるようならこの話を思い出します!
【質問2】ポッケの10年間で印象的だったエピソードを教えてください
――と事前アンケートで聞いてみたところ、昔の暗いエピソードがだいぶ集まってしまって……。要約すると「昔は人と人とのトラブルが頻発していた」という感じですかね。
※おしらせ※
🙇♀️ここで挙がった3エピソードほどは自粛させていただきます🙇♀️
▽なぜトラブルの火種は無くなったのでしょう?
――私がここ数年くらいのことを思い返してみる限りでは、上記のような「ブログに書くのを自重するレベルのトラブル」は起こっていないと思うんですよね。
HSさん[デザイナー]:最初の頃はとにかく人手が足りなくて。1日に7人を面接!応募してきた人をとにかく採用!みたいな感じのことをしていたからね。
社長:当時は人材紹介会社から連れてきてもらうことも多かった。こっちから「ぜひ来てください」と言っても断られてしまうこともあったし、幹部候補みたいな人を紹介してもらったとしても、現行の社員たちとは衝突が生じるよね。こんなこと言っちゃいけないけど、いわゆる「人を大切にしない」採用の仕方をする人が仕切っていた頃もあったし。
▽では、どうして「いい採用」ができるようになったんでしょう?
――身も蓋もないことを言いますが、「いい採用のやり方」はSEO的に欲しい話題なので教えてください。
Tさん[グループマネージャー]:ポッケの求人に応募してくる人に「いい人」が増えたの。なんかね、「ポッケっぽい人」が来る。笑
――自然と集まってくるってことですか??ハウツーとして全然参考になりませんけど、すごいです。
社長:この企業ブログで細かく様子を伝えられているおかげだと思うよ。
――え!!!嬉しいです!!!ブログ編集部のこともっと褒めてください。
社長:このブログを見て「仕事だけをガツガツやるぜーー」って人は来ないよね。
Tさん[グループマネージャー]:読んだ上で「合わないなー」と思う人はウチじゃないところへ行くでしょうね。
Tさん[グループマネージャー]:あとは、すごい確率で「応募のきっかけは頭痛ーる」って言われる。先週の面接でも「頭痛ーるを見て」と。僕らが作っているものが企業自体のブランディングになっているんだね。
――製品のイメージと会社のイメージが結びついているのってイイですね。
▽特徴的?退職したのに再入社する人が少なくない
――私は前職時代に良い思い出が全然ないので、私がポッケに入社してからの期間だけでも戻ってきてくれた人が何人もいて、わりとビックリしました。※私は今のところポッケを辞めたくないですよ。。。
Gさん[エンジニア]:○○さん戻ってきたねー。○○さん、○○さんも。○○さんは今が3回目くらいの入社かな?
HSさん[デザイナー]:最近入社した方も、昔ポッケに居た人だね。
Gさん[エンジニア]:社員でなくても、いわゆる外注という形で関係が続いている方もいますよ。
――今日の座談会メンバーの中で○○さんと○○さんが「戻ってきた組」だというのを最近まで知らなかったんですよ。
※ここの話題のみ、さらにお名前を伏せて記載します。
○○さん1:正確には辞めてなくて、有休消化で48連休していたんですよ。
――48連休……?!
○○さん1:土日や夏休みも含めての日数でね。それでも5日余っていたから台湾へ行ったけど。
Oさん[デザイナー]:なんで戻ってきたんですか2人は。
○○さん1:当時の上司が「辞める原因が無くなったから戻っておいで」って言ってくれたから。27泊28日でタイを旅行している時に、同じグループで働いていた人から「帰国したら飲み会をやろう」と言われて行ったら上司もいて、そう言われたんですよ。
Oさん[デザイナー]:○○さんが辞めたのショックだったから、戻ってきてくれて良かった!と思って。
○○さん2:同じく、「原因が無くなったから戻ってきてくれ」って言われたからですね。
○○さん1:2人とも同時期に退職して、2人とも同時期に戻ってますね。
――声をかけてくれる人がいるのも、戻ろうと思うのも、ポッケの人たちってみんなすごく優しいなと思っています。
Tさん[グループマネージャー]:親会社の事業部だった時代から出戻りが多い文化があったんだよね。出戻りすると勤続年数はリセットになるけど。
【質問3】10年間で印象に残っているポッケ社員は?
――事前アンケートで大勢挙げてもらったんですけど、「わかるー笑」と思うナイスキャラのオンパレードが半分、名前すら知らない方も結構いて。
Gさん[エンジニア]:○○さんは、旅の行き先が後々ゲリラに襲われるジンクスがある人。
――😲?!
Nさん[グループマネージャー]:今どこの国にいるんだろう。文才がすごかった。
ASさん[デザイナー]:すごくキャラの強い人だった。笑
――これは現ポッケ社員の方についてですが、「新入社員の挨拶で自分に似ているものを言う流れになり、『髭男爵のひぐち君に似てると言われます』と言っていたのが何故か忘れられません」とのことで、似てましたっけ?笑
社長:ひぐちカッターやってたよ
――やってくれるんですね……何かの機会に振ってみます(?)。他に印象的な人っていましたか?
社長:ASくん変わったよね。「社員にならない」って言ってたし。
ASさん[デザイナー]:バンドをやっていたのでしばらくそっちでやっていきたいと思っていたんです。だけど、そっちの道が無くなってしまって考えた結果、ポッケでがんばろうと。
Tさん[グループマネージャー]:ASくんのバンドメンバーもすぐ入社したね。
社長:ポッケはバンドやってる人が多い。
Tさん[グループマネージャー]:○○さんもバンドやってる。
――いまもう退職されてますけど、ディレクター職でベース弾いてる方いましたよね。あと私と元同じチームの方はドラム叩けるって言ってました。
Gさん[エンジニア]:ベーシストは○○さんだね
Tさん[グループマネージャー]:ドラムできる○○くんのキャラ好きだったなぁ
Gさん[エンジニア]:歴代でいろんな人がいたけど忘れているだけかも。○○さんのこと覚えてます?
Nさん[グループマネージャー]:あー!
――あふれる個性!
【質問4】それではみなさん、社長の廣瀬さんへ一言メッセージをください
――というのを事前アンケートでみなさんに回答いただいてまして。別に社長を神格化したいわけではなくて、積極的にイジリにいこう!という意図です。
社長:(事前アンケートの結果に目を通しながら)定年まで働きたい人多いね。
Gさん[エンジニア]:そう思いますよ。
――ちょっと!「アンケートに書いてもらった内容を本人に読み上げてもらって感動のフィナーレ✨」にしようと思ってたんですけど!……気にせず続けてください。
Oさん[デザイナー]:Gさんは定年まであと何年ですか?
Gさん[エンジニア]:あと14年。
HSさん[デザイナー]:ポッケの定年って60歳でしたっけ。
Gさん[エンジニア]:自分は廣瀬さん(社長)よりも年上なので。それまでにマンションをあと2つくらい買わなきゃ。。
――廣瀬さん(社長)はポッケで定年を迎えたいですか?
社長:想像できない。ポッケを作った時は定年なんてことを考えなかった。定年の年齢も「○○さんがそろそろだから決めないとまずい?」って設定したくらいだし。
Tさん[グループマネージャー]:それこそ「10年目」も考えられなかった。「とりあえず5年……」って気持ちでいたのを記憶してた。
社長:5年どころか、「3年後どうなってるか分からない」と言い続けていたよね。
Tさん[グループマネージャー]:実際3年目くらいまでどうなるか分からなかった。こういうことを考えられるようになったから「定年まで働きたい」っていう言葉がでてきたんでしょう。
Gさん[エンジニア]:昔みたいに平均残業40時間の会社だったら、「ここで定年を迎えたい」は無いなぁ。
社長:残業40時間なんて普通だったもんね。
Tさん[グループマネージャー]:残業80時間とかあったよね。
社長:結婚する社員も増えたし。毎年やっているファミリーデーがこんなに子どもたちでいっぱいになるとは。ファミリーデーやり始めたころですら、そんなに大勢はいなかった。
――先輩方が会社を根気よく育ててくれたおかげで私たちが安心して働けていることがすごく分かりました。。。感謝です!
■アンケート結果の一部も紹介します
上記の話にも出てきた「事前アンケート」では、座談会で取り上げる時間が無かった話題も聞いています。
座談会に出席できなかった“初期メン”の回答も含めて紹介します。
Q. なぜ同じ会社で10年勤められたと思いますか?
長く勤めるのが正解というわけではなく、同じ会社で10年勤める選択をした理由を聞いてみました。(トピックの要約です)
- やりたい分野の業務に携わることができているから。
- 初期の忙しい時期は自身の若さ、元々忙しい業界にいたことによる耐性で乗り越えられた
- 自分のライフスタイルは大きく変化したが、会社も働きやすい環境へ改善し続けているため。
- 一緒に働く人たちのおかげ
- 転職したとして労働環境や人が合わないのは嫌だったから
- ポッケは休みがとりやすいから
- 自分が貢献できること・興味のあることがある限り、続けることに意味があるから。
- 経営理念に共感しているため。
- ポッケはもっといろんなことができる、改善されるかも、と可能性を感じ続けられているため。
Q. ポッケの10年間で「あれをやっておきたかったなぁ」という後悔はありますか?
(トピックの要約です)
- ない。
- ないことはないけど、どれもなるべくしてなったのかなという心境。
- 斜陽になって気づくことが多い。無駄を無駄と気づかないことがいっぱいでした。
- 昔は「大きな利益にできているのになぜ今のやり方を変えなければいけないんだ」という考えがあった。
- 芸能人に会える仕事はいつも興味深々でした。
- 自前でやったときは上手くいかなかったサービスは、他社と組んでやればいい事業と発展できたのでは?と思っています
- 今だったら、昔いた人にももっと優しくできたなぁとは思います。
■先輩たちの話を聞かせてもらった後輩(私)の感想
ポッケの先輩たちの人柄の良さ……と書くと薄っぺらい表現ですけど、優しくてイイ人たちが多い雰囲気をお伝え出来たでしょうか。
司会の私は社会人になってから10年経っていないので、そもそものところで勉強になりっぱなしでした。
私もいい先輩となれる日が来るように頑張ろう~と思いました🙆♀️