TRPG部部長が解説「TRPGってナニ!?」~初心者入門編~
- ノウハウ
- 2019.11.8最終更新日:2019.11.25
- かいたひと:鷹脚
- オープニング
- シーン1:TRPGとは?~一言で表すと~
- シーン2:TRPGで必要なもの6つ
- シーン3:敷居は高い?~実際のところ~
- シーン4:初心者にお勧めのシステムは?
- エンディング~ご新規さん大募集中だ!~
- おまけ:教えて!TRPG質問箱!
オープニングOpening
はじめまして。TRPG部の部長をやっとります、鷹脚です。いよいよこの時が来たか…。まじめな記事にしようかなと思ったのですが、気楽に楽しく読んでもらいたいので砕けた感じでいきます。なお、この記事における初心者は、「まったくTRPGを知らない人」「TRPGに興味を持っていて、これから遊んでみようかな、と考えている人」です。
※1回遊んでる人も初心者ではありますが、1回遊んでるならもうこの記事読まなくてもTRPGについてわかってると思うので…。
ちなみに身内卓の人にこの記事を書くことを話したら、
「いいね」じゃねーし、初心者は誰も読まねーよ。
※ちなみに期待値っていうのはダイスの出目や、ダイスを使用して算出する数値の期待される値。まあこれくらいは出るよね、っていう数値のこと。実数値は実際に出る値。ダブルクロスは基本10面ダイスで判定を行う。仮に1つ使用するとしたら、1d10[1]。この期待値が5.5。これ以上はやめよう…。本当に禿げる。
さて、鷹脚のTRPG歴ですが、3年8ヵ月くらいです。主に遊んでいるのは
『クトゥルフ神話TRPG』(ホラー)
『ソード・ワールド(SW)2.0』(ハイファンタジー)
『シノビガミ』(忍びアクション)
『ダブルクロスThe 3rd Edition』(近現代超能力アクション)
です。
※↑のリンクからそれぞれ公式のページに飛べます。()は何となくのジャンル。
初心者にはなんのこっちゃだと思うので、「ふ~ん」と思っておいてください。
それとめっっっちゃ長くなってしまったので、先に謝っておきます。スンマセンッシタァッ!!
シーン1:TRPGとは?~一言で表すと~What’s TRPG? In a word…
極端な話、
RPG(ロールプレイングゲーム)をアナログ(=ペンと紙とダイスと会話)で遊ぶのがTRPG
です。
これわかりやすくない!?そうでもない?でもこれ以上の説明もない気がします。さらに細かく解説していきます。
基本の“き”…TRPGの概念
そもそもTRPGとは何の略かといいますと、
テーブルトークロールプレイングゲーム
=Tabletalk Role-Playing Game
の略称です。はい。読んで字のごとく「机(卓)を囲んで話しながら自分の役割を演じるゲーム」です。
この情景をイラストにすると、こうなるわけです。
いらすとやさんは便利だなぁ…。では、それぞれの人・物を上のイラストをもとに解説するとこうなります。
- GM
- Game Master(ゲームマスター)の略称。シナリオの進行役。ビデオゲームに内蔵されたコンピュータのように物語を語り、処理をし、プレイヤーを導く。
- PL
- Player(プレイヤー)の略称。ゲームの参加者。自分のキャラクターを作成してそれをロール[2]する。
- シナリオ
- 各システム[3]のルールに対応した、ゲームの物語が書かれたもの。ストーリーの全容、キャラクターのレギュレーション、シナリオに必要なデータ等が記載されている。ゲームをする際はこれとルールブックを併用し、裁定を行う。最近のrpgでよくクエストが複数あると思うのですが、そのクエストのうち1つの内容が書かれたものっていうのが想像しやすいかな。
- ルールブック
- ルルブ。システムがカセットなら、ルルブはプログラム。システムで使用するルール、世界観、ステータス等のデータ、判定の処理方法などなど、遊ぶうえで必要な情報が全て詰め込まれている。全てを暗記する必要はない。基本ルールが載っているものを基本ルールブックと呼ぶ。
- マップ
- シナリオの舞台のイラストや、建物や街などのマップ。各PLのPC[4]を表すコマを上にのせて今どこにいるのかなどを把握しやすくする。
- ダイス
- サイコロ。いろんな面の数のダイスがある。これを使って、攻撃の成功失敗の判定をしたり、行動の成功失敗を判定したり、ダメージを算出したり、起きる出来事を決めたり…とにかくいろんな処理に使います。ちなみに鷹脚は、4面8つ、6面8つ、8面4つ、10面(10の位)6つ、10面(1の位)9つ、12面4つ、20面5つ、100面1つ、計45個持ってます。たぶん必要に応じてさらに買います。なんやこいつ…。
▲鷹脚の所持ダイス。下に敷いてるのはダイスマット。左が各ダイスとコマ、右が全ダイス。 - キャラクターシート
- PCのステータス等を書いて管理するためのシート。キャラシ。
基本の“ほ”…TRPGの歴史
歴史的な説明も欲しいという声が届きまして、「たしかに」と思ったので、ごく簡単に歴史的な流れを説明します。
1970年代前半アメリカ
そう。あれは、まだコンピュータが一般に普及する前の時代…。「自分で作ったキャラクターで遊びたい欲の高まった人たちが、ルールブックにのっとって、鉛筆とサイコロと会話で成立するゲームを作ろう!」と決意します。
1974年アメリカ
そしてその人たちが、「テーブルトップロールプレイングゲーム(TTRPG)」として『D&D』を生み出します。これが初代RPG。そして、こういったTRPGが日本へ輸入されます。ちなみにアメリカでは、TTRPGや「ペンアンドペーパーロールプレイングゲーム」などと呼称され、「テーブルトークロールプレイングゲーム」は日本での造語なのでアメリカだと通じません(笑)
その後、コンピュータRPGの『ウィザードリィ』(1981年発売)などが生まれ、デジタルなRPGが生まれていくことになります。同時にアナログのRPGもいろんなシステムが生まれて行くわけです。
現在
そして今、様々なTRPGが日本でひっそり(?)流行ってますよ、というわけです。ちなみに「TRPG」と「会話型ロールプレイングゲーム」は株式会社ホビージャパン様の登録商標です。
基本の“ん”…TRPGの遊び方
この場合の遊び方をどう定義するかいろいろ考えたのですが、「ゲームはどう進行していくのか」というところにフォーカスしようかなと思います。
- ①GMによる情景描写or提示or指示
ここはどこなのか、今どういう状況なのか、何ができるのかの提示、判定の指示
※何ができるか=何に対してどんな判定をすることができるのか - ②PLの行動
┗情景描写を受けて、PL同士の会話・相談(メタ的な部分):誰から行動するかや、「こういう行動しようと思うんだけどいい?」という相談。
┗GMへの質問・相談:「こういう解釈で合ってますか?」「こういうことをしたいんですけど、できますか?」など
┗PCのロールプレイ(メタじゃない部分の行動の宣言・その時の描写):「PC1は写真を見せながら、NPCに○○について質問します」「○○で判定します」などの宣言。
※基本的にPLとPCは乖離した存在としてゲームをする。例えば、情報はその場で読み上げるため、PLは全員聞いているが、その情報はPC1の行動の結果としての情報のため、PC1は知っているが、その他のPCはその場にいないため知らない、といった状況が発生する。この場合、PL2は情報を知っていても、PC2は情報を知らないため、知らない体で行動することになる。なお、卓によってはメタプレイOKの場合もある。 - ③PCの行動の結果を受けた情景描写or情報開示or提示or指示
基本的に、①⇒②⇒③⇒②⇒③…の繰り返しになります。システムによって多少違いはありますがね。また、場合によってはこれを口頭ではなく、テキストチャットで行う場合もあります。
どうでしょうか?何となくわかっていただけたでしょうか?
まあ、ここまで書いといてなんですが、
正直やってみるのが早いと思います。
シーン2:TRPGで必要なもの「6つ」6 things you need for TRPG.
さて、TRPGについてわかったところで(おや?)、次は必要なものについて解説していきます。
遊ぶ前に最低限用意するもの
①遊びたいシステムのルールブックとサプリメント[5]
②一緒に遊ぶメンバー
┗GM1人、PLはシナリオで指定されている人数(最小で1人、最大で5人くらい)
※ゲームブック[6]形式の場合は自分ひとりでも遊べます。
③筆記用具
④ダイス
┗そのシステムで使用するダイスをすべて。最近はダイスアプリがあるので便利だなぁ。
⑤時間
┗シナリオによって1セッション3時間~5時間、すごーく長くなると8時間以上かかることもあります。目安として4時間くらいを見ておくといいです。
⑥遊ぶ場所
┗オフの場合実際に集まって遊ぶので、誰かの家か、貸し会議室か、公民館か…。
┗オンなら自宅がメイン。あとはパソコンなど通信ができる環境。
さて、環境がオフラインセッション[7]なのかオンラインセッション[8]なのかによって、上記に+して必要なものがあります。
今回は遊んだことが無い方向けの記事なので、PLが用意するものにフォーカスします。
※TRPG初心者がGMをするのは超大変なので、PLを何度か経験するのが鷹脚的にはおススメです。
PLがセッション時に追加で用意する物
パソコンまたはスマホ | チャットツール[9] | オンセ用ツール[10] | |
---|---|---|---|
オフセ | △ | × | × |
オンセ | ◎ | ◎ | ○ |
基本は上記(6つとは…)ですが、準備するものは卓によって違うので、きちんと参加時にGMに確認するようにしましょう。
また、物質的じゃないところで必要なことは、遅刻しないこと。遅刻するにしても何時に合流できそうか伝えること。これだけは本当に、本当にお願いします。
ちなみに、オンセってどんなか感じか想像つかないと思うので、鷹脚が実際にセッションした時のパソコンの画面の写真をとりました(もちろん卓メンに撮影許可はとってます)。
▲左の画面がTRPG用ツールのどどんとふ[11]の画面。右の画面がシナリオの書かれたGoogleドキュメントとDiscord[12]。GMが鷹脚なのでシナリオを見ていますが、PLはネタバレになっちゃうから見たらだめだゾ★
ところで、「実際遊んでみて、合わなかったらどうしよう…」と思う方。当然そうなりますよね。初心者の皆さんはこれだけ覚えておいてくれればOK!
いきなり本格的な事をする必要なんてない!
もうちょっとかみ砕きます。ルルブを買わずに遊ぼうって意味じゃないのであしからず。
どんな界隈でもいきなり高額なもの、本格的なものを買って「失敗した~~」はつきものです。TRPGでもルルブを買う前に体験版を遊んでみることが大事!
※凄く遊びたいシステムなら購入を止めません。いいぞォ、もっとやれ!!沼れ~~!!!
ということで、
ルールが無料公開されているシステムや1ページTRPGなどライトなもので遊んでみて、TRPG自体が合う合わないを判断しましょう!
※一度遊んで、好きになってずっと遊びたいと思ったら、ルルブを必ず買ってね。そのお金で製作者はまた楽しいシステムを作ってくれるよ!
「じゃあ、最低限必要なルールを公式が公開しているシステムって何?」となりますよね。これなんかはどうでしょう。
『D&D(ダンジョン&ドラゴンズ)』
これ「シーン1」でも書きましたが、初代RPGです。いつか遊んでみたいと思いつつ、まだ遊べてません(DLはしたんですけどね…)。これはルールを読みながらキャラクターを一から作ることになります。
「いや、、、もうちょっとライトに試してみたい」うんうん。わかります。そんな人はこれ!
「1ページTRPG」
これは、文字通りルールが1枚の紙(=1ページ)におさまっていて、超手軽に遊べるTRPGです。「ネットにたくさん転がってるので探してみてください」と!言いたいところですが!
せっかくなので、
鷹脚、1ページTRPGを作りました!
1ページTRPG「新神、顕現いたします」PDFはコチラ
これで遊んでみて、雰囲気を楽しんでいただけると!
※遊ぶ上でのお約束:製作者を騙っての転載・配布・販売等は禁止します。ルールの改変は可能です。どこかに転載(紹介)する場合、製作者を明記してください。よろしくお願いいたします。
シーン3:TRPGの敷居は高い?~実際のところ~Is TRPG difficult? As a matter of fact…
さて、興味が全くない人、TRPG自体をよく知らない人からは、「よく敷居が高い」と思われがちなTRPGですが、実際のところそんなことはないと(個人的には)思います。ただし、これは初心を忘れた民の言葉です。信用してはいけません。
というわけで、なぜ敷居が高いと思われるのか、ポッケの人に「どういうイメージあるか」と、「敷居が高いと思う理由」を聞いてみました。
TRPGに抱くイメージ
◎ポジティブなイメージ◎
- 色々選択肢ある令和の中で、対面で遊ぶ良さがわかっている人たち、ちょっと素敵です。街でそういう店みかけるとちょっと立ち止まりますね。
×ネガティブなイメージ×
- TRPGをちゃんと知る前のイメージで申し訳ないですが、ルールも難しそうで初心者がやるには敷居高いし、おままごと感がいい大人がやるにはちょっと…(汗)って感じでした。(ちなみにこの方、現在はTRPG民です)
- TRPGの説明を読んでも聞いても調べてもいまいちわからん。イメージできない。
- 一緒にやる人に迷惑かけそうで怖い。(オンラインとか協力プレイ的なのも無理怖い)
- そもそも何やるのかイメージつきにくそう
敷居が高いと思う理由
- ルールが難しそう
- ルールがわかりにくい
- ちゃんとルールを把握してないといけなそう
- おままごと感があっていい大人がやるには…
- オタクがやるものっぽそう
- 参加型のゲームに日本人が慣れていない説。
- 知らない人の輪に自ら入っていけない。(これ一番無理)
- キャラ作成がオタク以外には抵抗感がありそう
- 作成したキャラになりきってプレイというのが無理な人はほんと無理だと思う(必ずしもなりきらなくてもいいのか?)
WAKARU(わかるんかーーいっ)
特に、「ルールが難しい」はすごくわかります。あと「知らない人と遊ぶのがムリ」っていうのもわかります。野良[13]はオンラインゲームをやっている人は結構平気だと思うのですが、一般の方には結構というかかなり高いハードルだと思います。
さて、結果を見るに、やっぱりポジなイメージよりネガなイメージの方を抱かれやすい、という感じですね。では、そのネガをポジに変えていきたいと思います!
ネガ⇒ポジになぁ~~れ★
- ルールが難しそう⇒逆に考えるんだ。最初から全部覚えようとしなくていいさ…と。
- おままごと感&なりきってプレイ⇒なりきらなくてOK!
- オタクがやるものっぽそう⇒日本人は全員何かしらのオタク(偏見)なんでセーフ。
- 知らない人の輪に自ら入っていけない。⇒無理しないで!!!!
- キャラ作成がオタク以外には抵抗感がありそう⇒子どものころなりたかった自分とか、ドラマとか映画とかで憧れたキャラとかそういうのを作る感じでOK。
どうです?ちょっと気が楽になりませんか?(え?ならない?)
正直、ルールは鷹脚も完璧に覚えてないですし、やってるうちに覚えるものなので、初心者はそこまで気にしなくていいですよ(いないと思うけど、熟練者で遊びまくってるのに基礎ルール覚えてないやつは悔い改めて)。それに、TRPG歴長い人含めて、初めて遊ぶシステムの場合、同卓[14]する人で詳しい人がインスト[15]してくれます。安心してください。
知らない人の中に入るのが苦手な方、安心してください。鷹脚も超苦手です。
そうですね…。とりあえずは、リアルの友達を誘って遊んでみるのがいいと思います。大学生ならサークルのメンバーとか。高校生なら、クラスの友達とか。社会人は、、仲の良い同僚とか上司を誘うとか???あとは別の趣味でつながってる人を誘うとか????かな???社会人のコミュニティがどうなってるか、同じ社会人だけどわかんないわ。え?どうなってるの???(聞くな)
と、とにかく、リアルの知り合いを誘って、それこそ1ページTRPGのような、簡単に手を出せるものから遊んでみると良いと思います。
さて、キャラクターを演じるのが苦手な人は一定数いると思います。演じると言っても、演劇みたいなことをする必要は基本的には皆無です。シーン1でもちょっと触れましたが、「キャラクターを演じる=キャラクターになりきる」ではないんですよ。どっちかというと、そのキャラクターだったら、こういう行動をとるとか、こういう言葉を発するとか、そういうのを念頭に置きながら、キャラクターを操作するという感覚です。もちろん演技メインの卓もあります。反対に超メタ思考の卓もあります。まあ、ややドライな言い方をしますが、苦手ならそういう卓に参加しなければいいだけだぞ★
むしろ、気にするところはそこじゃないです(ちょっとは気にしたほうがいいけども)。
TRPGで大事なのはとにかく「会話・コミュニケーション」。
こう書くと、会話が苦手な人間には不向きじゃないか!と思われるかもしれません。なんなら会話が苦手でもいいです。とくに初心者のうちは、周り(特にGM)はちゃんと気にかけてくれます。なので、その時々できちんと反応できればいいです!わからないことがあっても怒りません。「どこがわからないですか?」ってみんな聞いてくれます。なんなら鷹脚は「ここわかんね~~~教えてくれぇ~~~」ってよく言ってます(それもどうなの)。回数重ねるうちに、よく一緒に遊ぶメンバーは友達になるわけですから、会話が苦手とかどうでもよくなりますしね。
余計な心配はいりません。
とにかく遊んでみましょう!
シーン4:初心者にお勧めのシステムは?What’s the recommended system for beginners?
難しいテーマです。これは身内卓のメンバーにも聞いてみたのですが、
自分がやりたいと思ったものをやるのが一番
という結論に落ち着きました。
彼らの名誉のためにきちんと書くと、
・年齢層
・入口(TRPGを知ったきっかけ)
・どれくらいの熱量でTRPGをやりたいのか
ですすめるものが変わるし、なんなら
やりたいシステムならちゃんとルール覚えてくるっしょ
と…。せやな(せやな)。
そして「結局やりたいものやるのが一番じゃね?」…と。
あと、「シーン制[16]のやつがとっつきやすいんじゃないか」とも言われました。
逆に初心者の子はクトゥルフが演技しやすくて良いと言っていました。参考になる意見をありがとう。
しかし、これだとブログの趣旨としてどうよ!?って感じなので、鷹脚が所持しているシステムをゲットした順番に“さらっと”紹介します。参考になればいいなぁ。
▲鷹脚の持っているルールブックを公開!左からパラノイア、CoC、ビガミ、ダブクロ、ソドワ、ダブクロ。ルルブ以外にもサプリ、シナリオ集、メモ帳、関係ない攻略本、3DSLite、PSVRのスティックコントローラーが…。段ボールは本の転倒防止に。
クトゥルフ神話TRPG
アメリカのケイオシアム社製作。最新版は7版だが、邦訳されていないため日本では6版が主流。そろそろ日本語版の7版が出る。クトゥルフ神話の生みの親、ハワード・フィリップス・ラブクラフト著の『Call of Cthulhu』の頭文字から通称CoCと呼ばれる。現実の世界が舞台のため、かなりリアルな世界観。SAN値!ピンチ!ってやつはまさにこれ。
ソード・ワールド2.0
グループSNE製作。最新版は2.5。ソドワ。典型的な剣と魔法の世界で冒険者となってモンスターをバッタバッタとなぎ倒したり、ダンジョンを冒険したりする。成長が楽しいゲーム。王道ハイファンタジーRPGって感じ。
ダブルクロス The 3rd Edition
ファーイースト・アミューズメント・リサーチ(F.E.A.R)製作。1stと2ndもあるが、3rdが最新版。ダブクロ。シーン制でシナリオが進む。オーヴァード(=超人)として、人々の日常を守るために戦う。サイコロいっぱい振れるので、途中で脳みそ溶ける。ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉…。エッモ!!!ってなる。
シノビガミ
冒険企画局/河嶋陶一朗製作。ビガミ。サイクル制(ラウンド・ターンみたいなもの)でシナリオが進む。プレイヤーは現代に生きる忍者です。忍法を駆使して自分の使命を全うする系。対立型と協力型のシナリオがある。
パラノイア
1回しか遊んでない(界隈ではよくあること)。完璧なゲーム。遠い未来、人々はコンピューター様の支配・管理のもと、幸福に暮らしています。コンピューター様は最高です!あなたはトラブルシュータ―として、コンピューター様やあなたより上の階級の人物から任務を授かり、それを全う(すると見せかけて、本当の使命を全う)するゲームです。安直に頭が爆発しますし、安直にZAP[17]されます。次のあなたは完璧で幸福です。
「これ遊んでみたい!」というものありましたか?この中になくても、システムはたくさんあるので、きっとあなたの性癖に刺さるものが1つはあるはず。。。
エンディング~ご新規さん大募集中だ!~Ending~Looking for new students!~
さあ、TRPGで遊びたいと思った諸君!正直言ってTRPG勢はご新規さん大募集中だ!人口増やしたいんだ!何なら誘ってくれたら卓の予定組みますよ。マジで。何やりたいのか知らんけど。
一つだけ言えるのは、ここまで読んだそこの君!
君はTRPGやるのに向いてるよ!
こんな文字文字してる長ったらしい記事を最後まで読めたら、ルルブなんてひとひねりですよ。
ところでポッケの人、ダイスツールとか、オンセツールの開発に興味ないですか?作ってくれると嬉しいんですが(ここで言うな)。
おまけ:教えて!TRPG質問箱!Tell me! TRPG Question box!
弊社社員に「TRPGの記事書くから、前々から疑問に思ってたこととか、わからんこととかあったら教えてクレメンス」(実際にはこうは言ってないですよ)とSlackで発信したところ、いただいた質問にここでお答え!
気になる人だけどうぞ(笑)
- Q1:TRPGを知ってハマったのっていつ??きっかけとかあるのですか?
- A1:自分の場合は、友人にニコニコ動画に投稿されていたリプレイ動画[18]を見せてもらったことが、TRPGを知るきっかけになりました。そのあとその子と遊んでみようということで、ルールブックを買ったりしてずぶずぶと…沼に…(笑)。
おそらく、自分よりも上の年代の層はリプレイ本を読んで知ってる、とか、自分と同じように動画で知った、とか、大学で流行ったとか、そんなことがきっかけかなと思います。 - Q2:TRPGとTVゲームのRPGの違い?とかTVゲームにはない面白さとか醍醐味は何ですか?
- A2:まず違いについてですが、「シーン1」の「基本の“ん”…TRPGの遊び方」で記載したように、TRPGの場合基本すべて手動=アナログで行います。
★鷹脚作即席シナリオにのっとった、クトゥルフ神話TRPGのセッションの流れの一例
GM「あなたは目覚めると、埃くさい部屋に寝ころがっていました。部屋の中にはテーブルと扉が1つずつ。扉には張り紙があります」(シナリオの導入部分の描写の読み上げ)
PL「では、まず起き上がって「どこだここ」と言いながら扉に近づきます」(行動の宣言)
GM「わかりました。では紙に書かれていることが読めますね。『おはようPC。お前の罪を思い出せ』と書かれています」(行動の宣言を受けた上での描写)
PL「思い当たることが無いので、『罪…?何だこの紙…』と呟いてから、机も見てみます」(行動の宣言)
GM「じゃあ、机の描写をします。ぱっと見た限り、その机はどこにでもありそうな丸テーブルです。PCの腰の高さ位の大きさです。机に対して<目星>を振ることが出来ます」(行動の宣言を受けての描写と判定の提示)
PL「じゃあ、<目星>振ります」(行動の宣言)
GM「どうぞ」
PL「(成功/失敗を決めるダイスロール)成功しました」(ダイスによる行動の成否判定)
GM「では、<目星>に成功したPCは、机の天板の裏に目立たない、スイッチのようなものを見つけます」(判定が成功した場合の描写)
みたいな感じで、全て口頭でやり取りをし、特定の行動の成功or失敗はダイスの結果で決まります。
まあ、最近はデジタルでも遊べるんですけどね!
また、TRPGの醍醐味ですが、ダイス判定の成功失敗、PCの発言や発想などでシナリオの展開が大きく変わることがあります。同じシナリオでもPCや卓メン[19]で違う展開をむかえるため、その時その時のライブ感を楽しめるのが醍醐味です。あとはシステムによっては「ぼくが考える最強のキャラクター」(最強とは言ってない)が作れるのでそういう意味でも面白いです。正直キャラクターシートを書いてる時が一番楽しいまであります。 - Q3:TRPGをやることで、人間関係が悪くなったことはありますか
- A3:自分は今のところそういった経験はないです。ありがたいことに。でもそういう卓も存在します。悲しいですが。人が複数集まれば、その人のプレイスタイルとか、周りからのいろいろでいざこざがある場合もあります。
基本的に、ルール関係はハウスルールとして明文化するとか、最低限コミュニケーションにおけるマナーを守るとか、ちゃんとすり合わせをするとか、そういうことをすれば大体のトラブルは防げるはず。あとは、いやなことはちゃんといやと言って、ごめんなさいできればOK。 - [1] 1d10…10面ダイスを1回振ること。よく使われるのは2d6、1d100、nd10(nは任意の値)。
- [2] ロール…Role。ロールプレイの略。PCの行動宣言や発言。
- [3] システム…ゲームカセットorディスクみたいな感じ。「ドラ●エ」や「フ●イナル・ファンタジー」のような大きなくくり。第0章に記載した、「クトゥルフ神話TRPG」「SW2.0」などがシステムの名前。
- [4] PC…Player Character(プレイヤーキャラクター)の略称。PLが作成したキャラクターのこと。キャラクターシートにPCのデータを記入して管理する。
- [5] サプリメント…サプリと略す事が多い。追加ルール・データ集。追加DLCみたいなもの。サプリ適用下で遊びたい時に使用。
- [6] ゲームブック…例えば「赤を選ぶなら【2】へ、青を選ぶなら【3】へ」と選択肢が提示され、【2】へ進むと「【2】赤を選んだらどうなった。○○するなら【4】へ、しないなら【5】へ」と書かれており、次にまた進む項目を選んで…を繰り返してストーリーを進める形式のゲーム。
- [7] オフラインセッション…実際に集まって同じ卓を囲んで遊ぶこと。オフセ。オンセの対義語。
- [8] オンラインセッション…実際には集まらず、PC等でチャットツール等を使用して遊ぶこと。オンセ。オフセの対義語。テキストメイン、ボイス+テキストメインなど様々な形態がある。
- [9] チャットツール…テキストチャットやボイスチャットができるツールで卓メンが用意できるものならなんでも可。ただし共通のものを使うのが前提。
- [10] オンセ用ツール…オンセをするうえで便利な機能が備わったツール。ダイスを振ったり、チャットをしたり、BGMを流したり、背景画像を表示したりツール毎に差はあれ、いろいろできる。
- [11] どどんとふ…「竹流氏が開発したTRPGオンラインセッションソフト」(公式から引用)。ルームを作成してその中で遊ぶ。Flashサポート終了に伴いそのうち使えなくなってしまう。鷹脚はメインで使用させていただいてます。感謝!!
- [12] Discord…でぃすこーど。ディスコ。無料でのグループ・個人間の通話、チャット、ファイルの共有などなどができるツール。ゲーマー向け。本社が鯖落ちした時の本社ツイートへのDiscord Japanのツイート:「草」。それを見た我々:「草」。
- [13] 野良…のら。どこかの団体に属していなかったり、知り合いなどが一切いない状態のこと。TRPGでは全員はじめましての野良だけで構成された卓のことを「野良卓」と呼ぶ。
- [14] 同卓…一緒に遊ぶこと。
- [15] インスト…インストール。システムについての解説やすり合わせを行うこと。
- [16] シーン制…雑に説明すると、シーン(場面)が固定されていて、必ず登場するPCも決まっていて、ダイス振ってれば話が進む形式のTRPG。スゴイ雑だな。やればわかります(オイ)。
- [17] ZAP…レーザー銃の効果音。ZAP銃(ガン)と呼称したりする。この銃を撃たれると即死することから、この銃を撃って他人を倒すときに「ZAPする」と表現する。
- [18] リプレイ動画…実際のプレイの様子を動画にしたもの。これの本バージョンがリプレイ本。
- [19] 卓メン…一緒にゲームをするメンバー。テーブル(卓)を囲む(共にする)メンバーということ。