次に来るのはコレ!?ホテル・旅館で定番の「あの棒」に注目してみた
- プライベート
- 2015.5.22最終更新日:2020.9.2
- かいたひと:サカナシ
はじめまして。
クリエイティブ・グループのサカナシと申します。
めまぐるしく変化を続けるWebコンテンツ業界。
最先端の分野、サービスは常に追いかけていきたいものですよね。
しかし、だからこそ逆に、見過ごしてしまうものがあるかもしれません。
どこにでもあるけれど目に留まらないもの、昔はよく見かけたけれど今は消えかかっているもの、などなど……。
世の中の盲点にスポットライトを当て、新たな価値を見出す……そんな視点も重要なのではないかと思う今日この頃。
本日は、そんな激ニッチな視点から、とある“棒”に注目してみました。
ご理解いただけるか、いただけないか、一抹の不安が心をよぎりますが、最後までお付き合いいただけたら幸いでございます。
ずっと気になってたホテル・旅館の「アレ」
ポッケはリフレッシュ休暇を推奨しており有給が取りやすいので、「肩こりがとれないな~」なんてときには、有給を取得して温泉旅行に出かけます。
行き先はまちまちですが、観光地としての賑わいのある場所よりも、いわゆるレトロな、鄙びた温泉地に行くことが多いです。
そんな場所でよく見かける、けっこう前から気になっていたコイツの存在。
宿のルームキーについている、棒。
鍵本体に比べてすこぶるデカいその大きさ。
武骨で飾り気のない無機質なフォルム。
そして、プラスチックでもガラスでもない、柔らかそうにも、固そうにも見える、なんだかよくわからない合成樹脂のような材質。
素敵だとは思いませんか!?
……そ、そうですか……。
まあ、人それぞれ価値観はあると思います。
それを承知でこの記事を執筆しております。
男は度胸。心に勇気。めげずに執筆を続けていこうと思います。
ということで、一般的な共感レベルという問題は置いておいて、私は、この棒がどうしても気になります。
いや、気になるというか、欲しくなってしまいました。
この棒、果たしてどこで売っているのでしょう?
見た目、いかにも業務用といった雰囲気があります。
おそらくホテルや旅館などの法人に対し、大量発注を前提で作っているのではないでしょうか。
いち個人が入手可能かどうか、正直微妙なところだと思います。
しかし、欲しい。
できればオリジナルの、自分の名前入りの棒がほしい!
そんな思いを抱え、なかばダメもとでインターネットで検索をかけてみた私。
結果から申し上げますと……
入手出来てしまいました。
“キー棒”のすすめ
「ホテル 鍵 棒」などと打って検索をしてみると、意外にたくさん、この棒を制作している会社のサイトがいくつもヒットしました。
色、サイズ、印字する文字を発注し、途中文字校正の確認を挟んで、1~2週間で手元に届きます。
お値段の相場は、だいたい一本2000~3000円で、追加料金でオリジナルデザインを発注できるところもありました。
そしてこの棒、正しくは「キー棒」という名称のようです。
キーについている棒だから、キー棒。
この簡素さが素敵です!
(“ホテルキーホルダー”という表記もみられたので正式名称は定まっていないようです)
というわけで、このキー棒、せっかく自分のものになったので、気の済むまで鑑賞してみようと思います。
「家に居ながらにして、温泉旅館に宿泊しているかのような錯覚を味わいたい……」
そんな思いから、自分の名前・サカナシを冠した「坂梨旅館」という文字を印字していただきました。
無機質さの中にも温かみを感じる、伝統の丸ゴシックが絶妙な味わいを醸し出していますね。
キー接続部。
堅牢な作りで、ちょっとやそっとの衝撃では壊れることはなさそうです。
特筆すべきは、キー棒本体のシャープな角のライン。
近年の工芸品では、こういった物体の角は角丸加工により丸みを帯びることが多いですが、この無加工なシャープさはむしろ新鮮で、逆にクール!
断面。
ほれぼれするほど潔い一刀両断ぶり。
和菓子のようにも見えて美味しそうでもあります。
キー棒の材はアクリルを使用、というかアクリルの塊そのもの。
それでこの硬度、つや、なめらかさ。
このキー棒のように透明なタイプならば、プリズムのような美しさをも持ち合わせています。
いかがだったでしょうか
キー棒の魅力を書きつくしてみました。
家の鍵をよく無くすという人は、キー棒を取り付けることにより、鍵の紛失を防ぐことができるでしょう。
また、友人へのちょっとヒネリの効いたプレゼントとしても最適ですし、オリジナル・デザインでアートなキー棒を創り出してみるのもいいかもしれません。
さらに、異性とデートの際などは、鞄の中のキー棒をさりげなく見せ付ければ『ん……? 旅館のカギ……? この人いったい……??』と、ひと味違うミステリアスで魅力的な人、という印象を与えられる可能性も大です(意味不明で変な人、という印象を与える危険性も大)。
このデジタルでITな世の中を生きる今だからこそ、アナログの世界から蘇る無限の可能性にあふれたキー棒。
皆さんもぜひ、使ってみてはいかがでしょうか?