初心者こそiPhoneでDJに挑戦!「Djay2」その脅威の実力
- プライベート
- 2014.3.20最終更新日:2017.9.26
- かいたひと:アンナカ
こんにちは。
クリエイティブのアンナカです。
会社の忘年会で酔っ払って手許にあったiPhoneでDJしていたら「それどうやってるの?」と結構反響がありました。
「iPhoneだけでDJできちゃうの?」という驚きと、「なんとなく興味はあるけど、DJってよく分からない。」という人は多いようです。
そこで、そんな方々の入門編としてiPhoneを使ったDJについてまとめてみることにしました。
初心者こそiPhoneでDJするべき
iPhoneとDJ用アプリ代の数百円あれば始められるお手軽さなうえ、機能も充分で精度も高いアプリが出揃ってきています。
ポケットから出してすぐに練習できるのは不慣れな初心者ほど嬉しいのではないでしょうか。iPhoneに入っている曲を使えるので重いレコードを持ち運ばずにすみます。
この記事では、DJについての基本的な説明と、iPhone用の定番DJアプリ「Djay2」を実際に使ったミックスのコツについて以下の流れで解説していきます。そもそものDJの知識のある方は【基礎編】は読み飛ばしてください。
- 【はじめに】iPhoneでDJするには何が必要なの?
- 【基礎編】そもそもDJって何やってるの?
- 【実践編】Djay2でロングミックスにチャレンジ!
【はじめに】iPhoneでDJするためには何が必要なの?
脅威のアプリ「Djay2」
ひと昔前は、一式揃えようと思うと安くてもターンテーブル2台とミキサーあわせて10万円以上はしたDJ用の機材。しかし今はiPhone対応のDJアプリを使えばそれが数百円ですみます。
iPhone用のDJアプリで定番なのがDjay2です。200円(2014年3月1日現在)という脅威の低価格でありながらも高機能。初心者から中上級者まで使える最高にイカしたアプリです。
djay2 for iPhone(200円)
※価格は時期によって変動
技術の発展のおかげで、誰でも気軽にDJにチャレンジできる時代がやってきました。本当に素晴らしい事です。
【基礎編】そもそもDJって何やってるの?
なにしてるの?
DJのイメージというと、「曲かける人」「ヘッドフォン肩に挟みながら謎の機材をいじってる」 そんなイメージがあるかと思います。
だいたい正解です。
音楽ジャンルによってさまざまスタイルのDJがいますが、ターンテーブルやDJミキサーなどの機材を駆使し、沢山の曲をかけて大勢の人達を楽しませる。それがDJの基本的な役割です。
DJの歴史とテクニックの発展
昔、音楽は1曲1曲鑑賞するのが当たり前でしたが、1970年代位のある日パーティーで音楽を流そうって事になりました。会の雰囲気に合う素敵な音楽を連続で聞くのは気持ちいいです。
でも、「切れ間なく音楽が流れてたらもっともっと気持ちいいよね」ということで、ミキサーなどを使って曲と曲をつなぐようなかけ方が生まれました。
そのうち、「曲のイイとこだけ繰り返してかけようぜ」とか、「曲のテンポを合わせたらもっとノリノリになれるよな」とか、「2曲同時にかけて新しい感じの曲にしちゃおうぜ!」とかのスタイルが確立されて、DJ専用の特殊な機材や様々なテクニックが生まれ発展していきました。
そういった機材やスタイルの発展の最先端がiPhoneを使ったDJといえます。
曲をつなぐテクニック
曲をつなぐやり方にはどんな物があるのでしょうか。
見て行きましょう。
・カットイン
1曲目を流している途中でスパッと2曲に切り替えるやり方です。
1曲目のなんとなくキレの良いタイミングでB曲に切り替えます。
イメージとしてはテレビのチャンネルを変えるのに似ています。
ちなみに自分はTVのチャンネルを切り替える時もBGMのキレの良いタイミングとか、話のキレの良いタイミングをついつい見計らってしまいます。
・フェードイン
急に切り替えるのがカットインだとすると滑らかに音量を入れ替えるのがコレ。
A曲の音量を下げると同時にB曲の音量を上げていきます。
・ロングミックス
カットインはスパっと曲を切り替えますが、ロングミックスは2つの曲の速度をあわせて重なった状態を何小節もキープしつつ徐々に1曲目と2曲目を切り替えていきます。ハウスのDJなんかは繋ぎ目がわからない位キレイにミックスしたりします。
ターンテーブルについたピッチコントローラーとおのれの耳と手によって、いかに曲の速度を素早くあわせるか、DJの腕の見せどころです。
しかし、Djay2を使えばシンクボタン1発で曲の速度が合わせられます。
そこそこの練習が必要だったピッチ合わせがボタン1発でできるのは最高としか言いようがありません。
今回はこのロングミックスのやり方を解説します。
【番外】
・スクラッチ
つなぎのテクニックではありませんが、スクラッチというテクニックがあります。
レコードをキュコキュコこすって音を出すヒップホップな人たちがやるアレです。
残念ながらiPhoneのタッチスクリーンでコレをやるのは至難の業です。
やるならDJコントローラを使わないと難しいと思います。
iPhoneにコントローラーを接続して良い感じにコスってる動画をyoutubeなどで見ることができます。(とは言え本格的にスクラッチにこだわる人に言わせると、本物のアナログターンテーブルにはやはり敵わないようですが・・・)
【実践編】Djay2でロングミックスにチャレンジ!
Djay2について
<メイン画面図解>
これがdjay2のメイン画面です。 左右に速度調節機能付きのレコードプレイヤー。真ん中にクロスフェーダーを配置されたDJ用の定番の配置です。 こうして見るとボタンがいっぱいですねー。これだけでめまいがしそうですが順番に手順を追って説明しますのでご安心ください。
<まずは初期設定しよう>
djay2は素晴らしいアプリなのですが、設定の初期値がいまいちだなぁと感じています。 なぜか”即時再生”がONになっているのです。 これだと曲をセットした瞬間に再生が自動で始まってしまい頭出しが非常に面倒くさくなるのです。 単に好みやスタイル問題かもしれませんが、これから解説するロングミックスのやり方には適さないと思いますので”即時再生”は「OFF」にしてしまいましょう。
設定ボタン / 一般 / 即時再生 で設定を変更できます。
ご参考までに私のセッティングを公開します。使い込むうちに自分好みにカスタム出来るのがdjay2の良さです。 分からない人は今は無視して構わないです。
<私の設定>
こだわりポイントはディレイ停止の5秒。 ターンテーブルの再生を停止しても止まるまでに5秒間かけて徐々に速度が遅くなる設定です。ゆっくり止まる方がアナログのターンテーブルっぽくて好きです。 可能であれば停止の秒数は60秒とかの設定も欲しいくらいです。(Algoriddim社の人お願いします!) さらに、秒数設定自体ががアクセスしやすいか2種の切り替えができるとプレイの幅が広がるんだけどなぁ。おっと、脱線しました。
やってみようロングミックス!
ここからは淡々と手順を解説します。さあ失敗を恐れずやってみよう!
ロングミックスはハウスやテクノなどのリズム主体のモノが繋ぎやすいです。 できるだけ曲のテンポの近いモノを選ぶとうまくいきます。
【1】クロスフェーダーを左に
【2】左のターンテーブルに曲をセット
・リストを開いて ・曲を選ぶ
iPhoneのMusicにある曲を選んでかける事ができます。読み込みがスタートしてしばらくするとセット完了です。
【3】曲を再生
・スタートボタンを押して曲を再生しましょう
【4】右のターンテーブルに曲をセット
右のターンテーブルのリストを開いて曲を選びセットします。
このあたりの手順は左のターンテーブルと一緒です。
【5】BPM合わせ(曲のテンポ合わせ)
左のデッキの曲とBPM(テンポ)を合わせます。
現在左のデッキのBPM(テンポ)127となっており、右のデッキはBPM134.2です。
アナログターンテーブル時代は耳を頼りに手動でテンポを調節するしかありませんでしたが、djay2ではシンクボタンをポチっと押すだけです。
コレでテンポが合いました。
BPMのシンク機能は基本的に精度高いのですが、たま~に楽曲によってはうまくテンポを合わせられない事もあります。そんな時は慣れないうちは乱暴ですが諦めちゃいましょう(笑) 慣れてきたら、フェーダーで手動補正もできるしタップテンポ機能もついているのでBPMシンク機能に頼らないマニュアルによるテンポ合わせも可能です。
【6】曲の頭出し(キューポイントポイント設定)
ここがちょっとコツのいる部分です。頑張って練習してください。
小節の頭部分にキューポイントを設定します。 ターンテーブルを回しながら良い所でキューを設定します。
上部に表示される波形を見ながらでもいいですし、実際に音を聞きながらでも良いです。 慣れてくると波形を見るだけで頭出し出来るようになります。
※キューポイントは一度設定すると記憶されるのでミックスを始める前に、使う予定の曲のキューポイントだけ設定しておくのも良いと思います。
【7】いよいよミックス開始。クロスフェーダーを真ん中へ
クロスフェーダーを真ん中にもってきます。これで左右のデッキから音が聴こえる状態になっています。
【8】タイミングをあわせてキューボタンで再生してみよう。
小節の頭でキューを押してみましょう。キューを押している間だけ再生が続きます。 離せば止まり、押せばまたキューポイントから再生します。 何回か押して感覚をつかんでください。
【9】キューボタン、そして再生ボタン
キューボタンで再生してタイミングが合ったら、再生ボタンを押します。 これでキューボタンを離しても再生が続きます。
【10】ロングミックス完成!
2曲同時にかかっていてテンポのズレなどなければミックス成功です。 徐々にクロスフェーダーを右へ持って行って終了です。
後は基本的に同じ事を繰り返していけば延々といろいろな曲をつないで行くことができます。
どんどんいじって遊んでみよう
まだまだ奥は深いけど・・・
ほんのさわり程度の解説でしたが、なんとなーくDJってどんな事をしているのかご理解頂けたでしょうか。 まだまだDjay2でできる事は沢山ありますし、あると便利な周辺機器も充実しています。 もしDJ興味を持たれている方がいらっしゃいましたら、iPhoneとDjay2でデジタルDJを初めてみてはいかがでしょうか。
※ご参考までに、自分のプレイ動画を用意しました。よろしければご覧ください。
マスターの出音のみでプレイしています。
スプリットケーブルを使わずにプレビューもしないで気軽にイヤフォンひとつで通勤や移動中にミックスして遊ぶのが最近のお気に入りです。
Djay2はプレイを録音する機能もあるので良いミックスは残しておけますよ。
さらに詳しくDJについて知りたい方へ
Djay2でも基本的なDJのワザとかテクニックは使えます。
参考になりそうなサイトをご紹介しますのでぜひ様々なテクニックをためしてみてください。
ポケットのiPhoneでWebから知識を仕入れてすぐに練習!なんて、イマドキっぽくてイイじゃないですか。
これであなたも春からDJデビューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!