【秋本番】9月・10月・11月の天気と健康管理~台風、紅葉、初冠雪!

  • お天気出張所
  • 2017.9.22
  • かいたひと:ハヤト

秋の空、海辺

こんにちは! ポッケの気象予報士のハヤトです。

暦の上では、8月上旬の立秋から11月までの立冬までが秋ということになっていますが、9月の前半までは、まだまだ暑さの残る時期。
実際の体感では昔から言われているように「暑さ寒さの彼岸までの秋分の日頃」を境に昼の長さよりも夜の長さの方が長くなるので、この頃より朝晩は一層寒く感じられる日が多く、秋を感じられるのではないでしょうか。

今回のブログでは、秋の天気の特徴をお話しようと思います。
秋の天気について使われるキーワードを各月ごとに順に赤色にしています。

テレビの天気予報で、注意深く聞いているとこのような言葉を耳にすることがあるかもしれません。
また、健康気象アドバイザーとしての側面から秋の時期に注意した健康管理についての言葉も取り上げてみます。

【目次】

9月:「秋雨と台風」で一気に夏から秋の空気に入れ替わり。

9月のお天気

このブログ記事を書いている中、台風18号が私の大好きな宮古島地方に被害をもたらし、その後日本列島を縦断して各地に被害をもたらしました。
9月の天気は「台風」がキーワードになります。

台風の統計開始1951年からの記録から、8月~9月は台風の発生だけでなく、接近・上陸数も多くなっています。
8月の台風は太平洋高気圧に覆われているため沖縄や西日本に向かうことが多いですが、9月は太平洋高気圧の勢力が衰えてくるため、その縁を回るように本州に近づきやすく、今回の台風のように災害をもたらすような大雨や暴風の吹き荒れるため印象が強くなっています。

9月に入った時、テレビの天気予報で「二百十日」「二百二十日」という言葉を聞いた事がある方がいらっしゃるかもしれません。
9月の中旬は台風の特異日(特異日とは一年のうちで、ある特定の天気や現象が現れやすい日のこと)として昔から伝えられています。

過去にも大きな台風として、「枕崎台風」・「伊勢湾台風」・「洞爺丸台風」など甚大な被害をもたらした台風は今年だけでなく、過去にも9月にやってきています。
この台風のやってくる前後にもう一つ、9月の天気のキーワードとなる「秋雨前線」が日本付近に登場します。
秋雨前線の南側には太平洋高気圧の暖かく湿った空気。北側シベリアからの高気圧には冷たい乾いた空気が隠れています。
この二つの空気の境目に前線ができ、夏の暑さの途中で急に曇ったり雨がしとしと降ったりと梅雨のようなぐずついた天気の日もあるかと思えば、台風の発生とともに前線が活発化され大雨をもたらすなどの性質が変化するのがこの前線の特徴です。

天気図
「2017年9月15日 9時地上天気図」(出典:気象庁ホームページより)

9月は台風の季節として、防災上危険な月になります。
台風の通過後には上空の寒気を引き込みやすくなり、竜巻の発生報告が多いのも特徴です。

台風の雲
(右側に見えるのが、台風が18号の接近してくる前の一段と黒い雲)

台風一過
(翌日、台風一過の澄み渡った空でも海は大荒れ)

夕焼け
(夕焼け)

日の入り後
(日の入り後)

 

9月の健康キーワード

9月は台風の通過に伴う健康管理が大切。喘息持ちの方は要注意です!
9月は夏の暑さから秋の空気へと変わるため、一般的には、

  • 台風(低気圧)の接近前気圧は低下、気温・湿度が高くムシムシします。
  • 台風(低気圧)の通過後気圧はさらに低下、大陸からの乾いた空気と冷たい空気が入ってくるため、気温・湿度ともに低く変化します。

このように、前日との気温・湿度差も大きくなることで、急に体調を崩しやすくなると言われています。

また、喘息持ちの方に厄介なのが、上記のような気圧・湿度・気温変化以外に夏の間に増えたダニなどの死骸が増えるため、その死骸が空中で他の埃と一緒になって空中に舞い、吸引してしまうことが原因の一つとも考えられています。
喘息だけでなく、アレルギー性鼻炎皮膚炎などのアレルギー疾患が起きやすくなるのもこの時期のため、お掃除の際はハウスダストにも気を付けてください。

台風(低気圧)に伴う気象の変化を確認するには、ポッケブログをご覧の皆さんにはおなじみの「頭痛―る」が大活躍します!
お持ちでない方はぜひダウンロードしてみてください。


 【頭痛ーる】
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10月:「天高く馬肥ゆる秋」の「秋晴れ」もあっという間、冬支度は進めておきましょう!

10月のお天気

10月は秋晴れ!なんてイメージを持っている方も多くいらっしゃると思います。
台風の発生は10月になると少なくなりますので、雨の降る日は少なくなり、徐々に大陸からの高気圧が勢力を強めてきて、いよいよ秋の季節です。

10月の祝日、体育の日は1999年まで10月10日とされていました。(現在は10月の第2月曜日)
この日は1964年の東京オリンピックの開会式にあたる日で、過去の天気から推測された『晴れの特異日』として知られています。
当時も高気圧に覆われていたため晴れたそうですね。

東京オリンピックの時の天気図です。
1964年東京オリンピックの時の天気図
(気象庁提供:気象庁所蔵 1964年10月10日の天気図)

当時を知ることが出来る、大変貴重な1枚です。
当時は今と違って毎日手書きで書かれていました。

◆天気図について◆
昔の天気図は、全国の各観測所から送られてくるのデータ(天気・風向・風速・気圧)を元に、同じ気圧をむすんだ等圧線や低気圧・高気圧の位置を考えながら一つ一つ手書きで一人の担当の方が書いていました。
 
現在は、観測されたデータからスーパーコンピューターが等圧線を瞬時に表示してくれます。
そのデータを気象庁の担当の方が、データと照合・修正し、前線をその時の気象状況に合わせて書いています。
また、現在はカラーでさらに見やすくなっています!
現在の天気図
↑現在の天気図(出典:気象庁ホームページより)

東京オリンピックの開会式は昔の記録から過去の天気を調べて日付を決めていると言いましたが、実はポッケにも、過去の天気を調べられるアプリがあるんです!
30年間の過去の天気を集約した便利なアプリ【統計天気】です。
先の大切な予定を決めるときの手助けになってくれるはずですよ!

統計天気
 【統計天気】
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10月の健康キーワード

ちょうど朝晩が冷える頃ですので、秋の花粉症は、風邪の症状と勘違いしてしまう方が多いと思います。
くしゃみや鼻水、人によっては目のかゆみなどが何日も続いたら要注意です!

秋の花粉は主にブタクサヨモギなどといった草花が原因であることが多いようです。
続く方など心配な方は早めに、マスクやメガネなどで対策を!
他にも春の花粉と同じように、外出から戻ったらうがいや洗顔、衣服や髪についた花粉は払い落とすことを心掛けておくといいでしょう。

放射冷却による朝晩の冷え込み空気の乾燥が始まるため風邪にも気を付けてください。

◆放射冷却について◆
地面が熱を放射して、付近の気温が下がることです。
 
わかりやすく例えてみましょう。
地面がお風呂のお湯、お風呂のフタが雲だとします。
昼間温まった地面は夜に熱を逃がしているんですが、上空に雲があると地面と雲の間で熱が逃げにくくなり、気温の低下が少し抑えられます。
 
しかし、晴れて雲が全くないと、フタがないお風呂のように、どんどんぬるくなっていくように地面も冷えてきます。
そして太陽が出る直前の明け方5~6時頃にグッと冷え込みます。
また、この頃には、地面に霜が降りたり、山間部では霧の発生する所があります。

秋の深まりとともに気温が低くなり、山間部から紅葉がはじまります。
9月下旬から10月に入る頃、台風や低気圧が通過した直後は、一気に気温が下がり、山の上などは真っ白になることがあります。

北海道の大雪山系旭岳では全国に先駆けて初冠雪の便りが届き、紅葉と雪化粧の綺麗な共演を見ることができます。
そのほかの地域でも10月に入ると次第に初雪・初霜・初冠雪の知らせが北からと標高の高い山から順に届くことでしょう。

秋の山
南アルプスでの初冠雪の頃1

秋の山2
南アルプスでの初冠雪の頃2

紅葉
そのころ山の麓では紅葉のシーズン

紅葉

 

11月:「西高東低の冬型の気圧配置」はお肌の乾燥とインフルエンザ対策!

11月のお天気

11月は霜月と呼ばれるように、各地で霜が降りる寒さとなる日があります。
特に穏やかに晴れて放射冷却で冷え込んだ早朝。足元付近は一層冷え込み、通常の気温よりも2~3度低くなり氷点下となることがあるんです。

◆気温観測地点について◆
気象庁は地面から高さ1.5m地点で気温を観測しています。
そのため、発表されている気温よりも地面に近いほうが冬はより低く、夏は地面からの照り返しでより高くなっています。
気温が変化しやすい時期は、大人よりも地面に近いお子さんの体調管理にもぜひ気をつけてあげてくださいね。

10月の下旬から11月の上旬には、木枯らし1号のニュースが聞かれると思います。
木枯らし1号を発表しているのは関東地方と関西地方とのみですが、昨年は関東地方が11月9日、近畿地方で10月29日に吹いています。

木枯らし1号の条件として、以下の4つが定められているそうです。
条件1:期間は晩秋~初冬までの間。
条件2:気圧配置が西高東低の冬型で、季節風が吹くこと。
条件3:概ね北寄りの風。
条件4:最大風速が風速8m/sであること
※木枯らし2号、3号はありません

木枯らし1号の便りが届いた後は、本格的な寒さの始まりです。冬仕度がまだの方は、早めに行いましょう。
関東地方など太平洋側中心に青空が続き、日本海側では曇や雨の日が多くなります。北日本日本海側~北陸では徐々に雪の降りやすい日が増えてくるでしょう。

この11月も半ばを過ぎる頃には、西日本中心に曇や雨が続く時、ぐずついた天気が続く時が梅雨のような空模様と似ていることから、春の菜種梅雨のように花言葉を用いて、「サザンカ梅雨」と表現される事があります。
または、日本海側では「時雨れる」と雨や雪に対して使われる事があるんです。

一方で、同じ時期に移動性高気圧に覆われて、穏やかに晴れてホッと暖かくなる時は、春の陽気を思わせるため、「小春日和」の暖かさと表現されます。

このように気温が低くなったり、暖かくなったりする日を繰り返して、12月への冬の季節へと進んでいくでしょう。

冬間近
(冬型の季節の頃、鳥たちも冬仕度の準備にはいるのでしょうか)

 

11月の健康キーワード

・空気の乾燥する季節は、カサカサする肌の乾燥に注意
冬型の季節風は、太平洋側に乾燥した空気をもたらします。湿度が低く、乾燥での肌への影響が心配されます。
気象用語ではこの風は「おろし」と呼ばれ、地域によって特有な呼ばれ方をしていますが、いずれも山の上から吹き下ろす空っ風のため、ほとんどにその地域の山の名前がついています。
有名なもので言えば、鈴鹿山脈から吹き下ろす「鈴鹿おろし」、六甲山から吹き下ろす「六甲おろし」、筑波山から吹き下ろす「筑波おろし」などです。

また、空気の乾燥は外だけではありません。
暖房器具を使う機会が多くなるため、寒くなる時期は家の中や会社の中で乾燥していることが多くなるでしょう。
保湿用のクリームやビタミンの摂取などの対策が必要になりますので、毎年ひどくなる方は早めに対策をしておきましょう。

また、11月の終わり頃から早くも流行が心配されるのがインフルエンザですね。
インフルエンザの特徴は普通の風邪と同じように喉の痛み、鼻水、くしゃみや咳などの症状のほかに、38度以上の高熱・頭痛・関節痛・筋肉痛等の全身に症状が現れることです。
年によって流行が違いますが、医療機関で早いうちからインフルエンザの予防接種などを事前に受けておくのがいいでしょう。
ただし、予防接種も絶対防げるわけではないので、日頃からの対策を忘れないでくださいね!

おわりに

以上、今回は秋の天気と生活に関係する気象病・季節病について書いてみました。

日本は四季の風景に恵まれた国であるが故に、その分季節の変わり目にはっきりとした気象の変化が訪れます。
これからの寒くなる季節に入る前に、ぜひご自身で体調のチェックをしてみてはいかがでしょうか。

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